【サラリーマンになる人必見③】組織で働くってこういうこと(人間関係編)
目次
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【サラリーマンになる人必見③】組織で働くってこういうこと(人間関係編)
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まとめ
凡庸サラリーマンパパ(2児)こと、凡リーマンのくらんちです。
前回の「業務遂行編」はサラリーマンになるとはどういうことか、ズバっと解説しました。自分のポテンシャルの出し方のアクションプランまで記載していますのでかなり実践的な内容になっていたと思います。
今回はいよいよ、組織の醍醐味である「他者と関わりを持ちながら成果を出す方法」に突入します。
ボリュームのある内容になっていますが、これぞ人間関係の問題の攻略法です。
・・・さて、人間関係の問題を解き明かしましょう!
組織で働くってこういうこと(人間関係編)
1. 本当の正解はノウハウやスキルでは辿り着けない
まず、前置きとして、個人のノウハウやスキルはとても大事です。
個人の営業成績を上げる場面など、個人で進めるタイプの業務で特に効果を発揮することと思います。
しかし、個人でできる仕事には限界があります。
組織のメリットは、より大きなビジネスを、多種多様な人の能力を最適化して最大効果を目指すところにあります。
しかし同時に、そこで必ずといって言いほど、共通してぶつかる壁が「人間関係」の問題です。
人間関係、実に厄介ですよね。みなさんもイメージは持っていると思います。
人には、その人なりの価値観や考え方・境遇・環境があるので、「(狭い意味での)合理的な考え」が存在していることになります。
これ自体を否定することは誰にもできません。
ただ、問題となるのは、そのお互いが持つ「狭い意味での合理性」に「ズレ」があることで、「広い意味での合理性」に適応できない事態が発生する、、、
それが人間関係の問題の正体です。
つまり、この「適応課題」を解決しなければ、組織のメリットを最大化できないのです。
これはノウハウやスキルでどうこうできる問題ではありません。
組織とはそもそも「関係性」です。
組織図などで、役割が明確化されて何かモノのように考えてしまいますが、その枠組みの中で働いているのは全て「人」で、互いに干渉し合っています。
組織の実質は、僕たちを動かしている「関係性」そのものです。
だから、それぞれの人が抱える「適応課題」をクリアしていかないと、組織はうまく機能しません。
では、どうすればその課題は解決できるのでしょうか。
2. 「対話」で新しい関係性を構築する
適応課題とは、人と人の間にある「溝」という表現をしましたが、もっとわかりやすく言うと、
「わからず屋」との「わかりあえなさ」のことです。
みなさんも思いつく経験はたくさんあるのではないでしょうか。僕もそうですが、気心の知れた仲間以外とは、よくあることだと思います。
友達 との会話でその時だけ同意する、というのはまだいい気がしますが、仕事となるとどうでしょう。
実際に自分の仕事内容や量や成果に変化が生じるのですから、それが得か損か、また正しいのか間違っているのか、会社のためになるのかなど、考えるのは当たり前ではないでしょうか。
そう考えると、「わかりあえなさ」が生まれるのは当然とも言えます。
では、いかにしてこの適応課題に立ち向かえば良いのでしょうか。
その答えは、「対話」です。
たとえば、次期リーダーを求めるときに、AとBで優秀な兄弟がいるとします。現リーダーはAがリーダーになれるように育てており、Bに支えてほしいと思っています。このとき、Bの心情が「カギ」を握ります。
たとえば、次の2通りの心情が想定されます。
①BがAのことを「リーダーにふさわしいかどうかわからない」と思っている
②BはAのことを「リーダーなれるようにサポートしていこう」と思っている
①である場合に、正論や権力で押し通してはいけません。Bからは今後、何も良いアイデアは生まれないことでしょう。
しかし②であれば、Aと共に成長していくためのアイデアが次々に湧いてくることでしょう。
ここでの「最適解」は、現リーダーが、Aの抱えるプレッシャーや不自由さをBに共有するというような対話です。
これだけで意識が変わるかどうかは相手の問題ですが、ここで言いたいのは、
Bは、Aのことを評価する立場から、サポートしていく立場へと変化したとすれば、それはつまり、「新しい関係性の構築」ができたということです。
こういった解決の仕方をしていくことこそが、組織の問題を解決することになります。そして何より、その現状に満足していない自分がいるほど、自分への恩恵となる事が多いのです。なぜなら、
適応課題に挑む=自分自身の周りの環境に変化をもたらすこと、だからです。
自分のためにも、組織のためにもなる。それが対話の持つ可能性です。
今まで面倒くさいと思ったり、諦めてきたこと、そこにこそ活路があります。
そして、この「対話」を実践するには、コツがあります。
いよいよ、最後はそのコツ、アクションプランの紹介です!
3. 相手をよく見る
適応課題と一言で言っても、人それぞれ抱える問題の形は様々です。ノウハウやスキルでさくっと解決はできません。その都度、準備が必要です。
問題の形には、コミットメントでの対立関係、価値観のギャップがある場合、上から抑圧されている場合、痛みや恐れの可能性から避けたい場合、様々な形があり、それぞれ異なった「溝」が存在しています。
だから、まずはよーく眺めましょう。
相手の立場や境遇、仕事内容をシミュレートします。
それから、相手からは自分がどう見えているだろうと想像します。
相手を観る→自分がどう見えているのかを、積み重ねていくことも、対話のプロセスです。
そうして自分と相手の「溝」を見極め、どのような「橋」を用意すれば良いのか考えます。
「橋」の設計してから、タイミングを見てアクションを起こすわけです。
その頃には、どんな「橋」を架ければ相手が協力してくれるようになるのかが、もうわかっている状態と言えるので、殆どの場合は成功します。
つまり、この対話のプロセス
①溝に気づく
②溝の向こう(相手)を眺める
③溝に架ける橋を設計する
④溝に橋を架ける
これが、人間関係の問題の攻略法となるのです。
1度で成功するとは限りませんが、それはより頑丈な橋が出来上がるための修正点が見つかるタイミングでもあるはずです。
これさえ実践できれば、自分も相手も、組織としてうまくいくようになります。
もちろん僕自身も幾つか経験談はありますが、何よりこの「対話」についての先生とも言える宇多川元一氏が執筆した「他社と働く」に、解決まで導く手順が載っている実践例・エピソードが満載で、みなさんの境遇に当てはまるものがあると思いますので、一読されることをオススメします。
・総論賛成、各論反対の溝に挑む
・正論の届かない溝に挑む
・権力が生み出す溝に挑む
tec...
そして、何より僕はこの方が大好きです。
あとがきを読んで涙を流したのは多分、この本が初めてだと思います。組織論を学ぶために買ったのですが、まさか温かい気持ちまで受け取れるとは思っていなかったです。
まさに名著。
まとめ
いかがだったでしょうか。
・組織とは実質的に「関係性」である
・それぞれが(狭い範囲での)合理性を持っている
・対話は「わかりあえなさ」から始まる
・努力が報われる可能性を引き上げる秘訣は「対話」
対話のプロセスは4つ
①溝に気づく
②溝の向こう(相手)を眺める
③溝に架ける橋を設計する
④溝に橋を架ける
サラリーマンになるということは、雇用関係の下、組織に属して生きていく、ということです。
最後に補足することがあるとすれば、これだけ考えてやってみたけど「それでも自分には、合わない」と思ったなら、その時はさっさと辞めてしまいましょう。
こと日本において、贅沢しなければ食いっぱぐれることはありません。
この記事を読んでいる方は基本的に真面目です笑。
だから健康だけは第一に、肩の力は抜いてもちょうど良いくらいなのではないでしょうか。
人生長いので、楽しんで働いていけると良いですね!
それでは!