2 名前教えて?
家族で近所の公園に出かけて遊んでいた時のこと。
たまたま一緒に遊んでいただけるお友達と出会い、楽しく遊んでいました。
もちろん僕は、相手のお友達やお母さんは知らないことが多いのですが、妻もどうやら初めて会った方だったようで、他愛ない挨拶をしながら子供たちも楽しく遊んでいました。
ほどほどに遊びながら、全知全能が詰まったスマホ様を片手に、少し遠目に遊んでいる様子を眺めておりました。(やりすぎると怒られるやつ
あーそろそろスーパーに寄って、切らしそうだったトイレットペーパーでも買って帰るかーと思い始めていたところ、息子が追いかけっこをしている足をピタリと止めました。
ん?どうした、何かあったかと思えば、
相手のお友達は、お母さんの後ろに隠れて、右からくれば左へ、左からくれば右へという極意を発動しており、息子は翻弄されていたのです!
息子よ、フェイントだ!右へ半歩踏み出してから左へ切り替えすんだ!
と心の中で応援していたのですが、
息子
「ねぇねぇ、お名前、なんていうの?」
・・・し、心理戦だと・・・!!!
突如追いかけっこを中断しての、お名前なんていうの。
その空気を読まない感じ、パパは少し悩んでいるよ!!
お友達
「○○くんだよ!」
うん、素直。追いかけっこの中で生まれる友情、素敵やん。
そして、息子はそのお友達のお母さんを指差し、
息子
「違うよ!あなただよ!!」
なんでやねん。
その文脈でそっちは死角や・・・まさかその動揺につけ込んで捕まえるのか・・・!
・・・いやその気配はない。
っていうかお前はコナンか、犯人見つけちゃった?そんな人差し指を突き刺すことって、そういう時しかないよ?
妻がすかさず謝罪の動作に入ろうとしたその時、
お友達のお母さん
「あ、ハイ、私M子です!」
息子
「そうなんだ!教えてくれて、どうもありがとう!」
ありがとう・・・条件反射とはいえ答えてくれてありがとう、知らないお母さん。
そしてなぜそのままどっか行くの息子。追いかけっこしてたんじゃなかったか。相手のお友達、呆然としてるよ。
みんなどうしたらいいのか、あやふやなまま、あちらこちらと駆け回る息子を追いかけて遊んでいたら、そのお友達の親子はいつの間にか居なくなっておりました。
知らないお母さん、ごめんなさい、そして本当にありがとう。